50代からの副業は、積み上がるものを選ぶ

50代で副業を探すと、すぐ働けるものが目に入ります。時間を出せばその分だけお金になる仕事です。手早く増やしたいときには合っています。

ただ、そこで一度考えたいことがあります。同じ時間を出すなら、あとに残るほうを選べないか、という点です。この記事では、残るものと消えるものの見分け方を書きます。

50代の副業は、残るかどうかで選びます

働き方には2つの種類があります。1つは、動いた分だけ受け取って、そこで終わるものです。もう1つは、一度作ったものが手元に残り、あとから何度も役に立つものです。前者は始めた日から収入になります。後者はしばらく何も起きません。ここだけを見ると前者が良く見えます。けれども、1年後に手元に残っているものを比べると、差がはっきり出ます。50代 副業で考えたいのは、この1年後のほうです。僕が50代の方と話すときも、1年後に何が残るかを一緒に見ます。今の収入だけで選ぶと、あとで作り直しになります。

体力や気力は、少しずつ変わっていきます。今と同じ量を、10年後にも出せるとはかぎりません。だからこそ、出した時間が残る形を選んでおきたいところです。

もちろん、生活のために今すぐ必要な収入もあります。その場合は両方を持ちます。すぐ入るもので足元を支えながら、残るものを少しずつ作ります。

消える作業と、残る作業の見分け方

見分け方は簡単です。その作業を今日やめたら、明日から何が残るかを考えます。何も残らないなら、それは消える作業です。書いたものが置いてある、作ったものが誰かの手元にある、名前を覚えてくれた人がいる。こういうものが残る作業です。時間の使い方としては、どちらも同じ1時間です。けれども、積み上がるかどうかがまるで違います。だから、選ぶときに金額だけを見ません。終わったあとに何が残るのかを、いつも一緒に見ます。この見方に慣れると、迷いが減ります。

残る作業は、たいてい地味です。その日の手応えが小さいので、後回しにされやすいところがあります。

気をつけたいのは、忙しさが判断を鈍らせることです。目の前に作業があると、動いている実感が出ます。実感があるので、残るかどうかを考えないまま続けてしまいます。

週に一度、手を止めて確かめてください。この1週間で、何が手元に増えたのか。答えられないなら、置き場所を見直す合図です。

積み上がるものは、最初がいちばん遅いです

積み上がるものは、最初がいちばん遅いです

残るものを選んだ人が、最初にぶつかるのがこれです。始めても、しばらく何も起きません。反応もなければ、収入も動きません。ここで多くの人が、やり方が間違っていると考えてやめます。実際には、間違っているのではなく、まだ量が足りていないだけの場合が多いです。積み上げる形は、ある地点を越えるまで表に出てきません。ここで気持ちが折れる人が多いので、先にお伝えしておきます。遅いのは、うまくいっていない印ではありません。そういう作りだからです。

だから、始める前に期間を決めておきます。何か月は反応がなくても続ける、と先に決めておく方法です。決めておかないと、毎週の反応に気持ちが振り回されます。

期間を決めたうえで、途中で見るのは反応ではなく手元の数です。今週いくつ増やせたか。ここだけを見ていれば、気持ちが落ちにくくなります。

50代が積み上げやすいのは、書いたものと人との関係です

50代から積み上げるなら、置き場所は2つです。1つは、自分の言葉で書いたものです。何かを調べて困っている人に向けて書いたものは、時間が経っても読まれます。書けば書くほど、置いてある量が増えます。もう1つは、人との関係です。話を聞いてくれる人、連絡を取れる人が少しずつ増えていくと、それ自体が持ち物になります。どちらも、若いころに作ったものではなく、今日から作れるものです。この2つは、始めるのが遅くても不利になりません。書いた量と、話した相手の数で決まるからです。

この2つは、性格的にも50代に向いています。急な流行を追いかける必要がありませんし、毎日追い立てられることもありません。落ち着いて、1つずつ増やしていけます。

人との関係は、数を集めることではありません。一度話した人を覚えておく、それだけでも十分に残ります。

逆に、流行の速い場所は避けたほうが楽です。追いつくために覚えることが多く、積み上げる前に次が来てしまいます。

覚えることを増やしすぎないようにします

覚えることを増やしすぎないようにします

始めるときに、道具の勉強から入る人がいます。新しいものが出るたびに調べて、使い方を覚えていきます。ただ、覚える対象を増やすほど、手を動かす時間は減ります。50代 副業では、ここが分かれ目になります。使う道具は少なくします。1つを長く使うほうが、結局は速いです。足りないと感じたときに、1つだけ足します。道具を覚える時間は、置くものを増やす時間から引かれています。ここを忘れると、勉強だけで1年が過ぎます。

道具を増やすほど、手が止まりやすくなります。選ぶ回数が増えるからです。

覚えることを減らした分の時間を、置くものを増やすほうに回します。1年経ったとき、差が出るのはこちらの側です。

定年のあとまで持っていける形にする

最後に、少し先を見ておきます。今作っているものを、勤めを終えたあとも続けられるかどうかです。体を使う仕事は、いつか難しくなります。誰かに雇われる形も、年齢で選べなくなることがあります。自分で書いたものと、自分とつながっている人。この2つは、年齢に関係なく持っていけます。50代から始めるなら、ここを目指しておくと、あとで慌てずに済みます。今の仕事があるうちに作るのが、いちばん楽です。時間の余裕はなくても、気持ちの余裕があるからです。

今すぐ大きな金額にならなくても構いません。小さくても、自分の側に残る形かどうかで選びます。

形が残っていれば、量は減らせます。忙しくなった時期に手を止めても、置いたものは読まれ続けます。

50代からの副業は、走る速さの勝負ではありません。置いたものが残るほうを選び続けた人が、あとで楽になります。

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