パソコン1台の仕事|場所に縛られない働き方の中身

パソコン1台の仕事、と一口に言っても中身はかなり違います。同じように家で働いていても、片方は好きな時間に手を動かし、もう片方は決まった時間に画面の前で待っています。

ここを分けずに憧れると、始めたあとで思っていたのと違うと感じます。場所の自由と、時間の自由は別ものです。この記事では、その中身を分けて見ていきます。

パソコン1台の仕事は、中身がかなり違います

画面ひとつで完結する仕事には、いくつもの型があります。文章や資料を作って納めるもの、人の相談に乗るもの、教えるもの、自分の作ったものを置いておいて読まれた分だけ収入になるもの。どれもパソコン1台で成り立ちますが、日々の過ごし方はまるで違います。納めるものを作る仕事は、朝でも夜でも進められます。人と話す仕事は、相手の予定に合わせることになります。

ここを知らずに選ぶと、家にいるのに会社員より時間の自由がない、という状態になることがあります。場所が自由になったことと、時間が自由になったことは、同じではありません。

だから選ぶときは、仕事の名前ではなく、一日の過ごし方で見たほうが失敗しません。

収入の入り方にも違いがあります。納めた分だけ受け取る形と、置いたものが読まれた分だけ入る形では、お金が届くまでの時間が変わります。ここも生活の組み方に関わってきます。

場所の自由と、時間の自由は別ものです

場所の自由は、比べると手に入りやすいです。ネットにつながっていれば、どこにいても同じ作業ができます。通勤がなくなるだけで、一日に使える時間はかなり増えます。ここだけでも、生活は変わります。

一方、時間の自由には条件がつきます。相手と同じ時間に画面の前にいる必要があるかどうかで決まります。相談に乗る仕事や、決まった時間の対応が必要な仕事は、場所は自由でも時間は相手に預けることになります。逆に、作って納める形の仕事は、締め切りまでの間をどう使うかを自分で決められます。

どちらが良いという話ではありません。今の生活で、どちらの自由を先に欲しいのかを決める話です。子どもの予定に合わせたい人と、日中に集中したい人では、選ぶものが変わります。

通勤がなくなることの効き方も、人によって差があります。片道に一時間かけていた人なら、一日に二時間が戻ってきます。この時間をどう使うかで、その後の伸び方が変わります。

仕事を三つの軸で見分けると分かりやすい

仕事を三つの軸で見分けると分かりやすい

迷ったときは、次の三つで見ていくと整理できます。何を納めるのか。相手とのやりとりが同じ時間に必要か。時間そのものを売っているのか。この三つで、その仕事の性質はほぼ決まります。

  • 納めるもの:形のあるものか、その場での対応か
  • やりとり:同じ時間に必要か、あとで返せばよいか
  • 時間:拘束される形か、成果で数える形か

この見方をしておくと、募集の文面を見たときに中身が想像できます。在宅と書かれていても、時間が決まっている仕事はたくさんあります。書かれている言葉ではなく、この三つで確かめてください。

ただし、文面だけで判断しきれないこともあります。始めてみると、書かれていなかった決まりが出てくる場合があるからです。短い期間で一度試して、自分の生活と合うかを見るのが早道になります。

時間に縛られる仕事にも、選ぶ理由があります

時間の自由がないと書くと、避けたほうがいいように聞こえるかもしれません。実際には、そうではありません。人と直接話す形の仕事には、はっきりした強みがあります。相手の状況に合わせて話せるので、話がまとまりやすいのです。届く人数が少なくても成り立つのは、この形です。

反対に、置いておいて読まれるのを待つ形は、人数が要ります。一人あたりの手間は小さいですが、届く人が少ないと収入になりません。始めたばかりで人が集まっていない時期は、直接話す形のほうが早く形になります。

時間を預けるかわりに、成りやすさを取る。この交換だと分かって選ぶなら、時間の拘束は悪いものではありません。

人と話す形には、もう一つの良さがあります。相手の言葉を直接聞けることです。何に困っていて、どこで迷っているのか。これは置いておくだけの形では拾えません。次に何を作るかの手がかりになります。

縛りを減らしていくには、順番があります

縛りを減らしていくには、順番があります

最初から時間の自由も手に入れようとすると、たいてい行き詰まります。人が集まっていない段階で、置いておくだけの形を選んでしまうからです。順番としては、まず直接やりとりする形で収入の芯を作り、その間に自分の場所へ人が来る道を用意していきます。人が来るようになったら、直接対応する時間を少しずつ減らしていく。この順で進めると、収入を落とさずに縛りを減らせます。

途中で作っておくものは、同じ説明を何度もしなくて済む形です。よく聞かれる話をまとめて置いておく、申し込みの手続きを自分で進めてもらえるようにしておく。こうした準備が、あとで自分の時間を戻してくれます。

減らす順番も決めておくと動きやすいです。まず、同じ説明を繰り返している場所から手をつけます。次に、日程のやりとりのように機械に任せられる部分を外します。最後に、自分が話す時間そのものを減らしていきます。

一気に切り替えないほうが安全です。片方を残しながら、もう片方を育てていきます。

自分がどこまでの自由を求めているか

最後に決めておきたいのは、自分がどこまでの自由を欲しいのかです。通勤がなくなれば十分な人もいます。曜日を自分で決めたい人もいます。予定を全部自分で組みたい人もいます。求める自由の幅が広いほど、作り込む必要のあるものが増えます。

ここを決めておくと、選ぶ基準がぶれません。僕がよく見かけるのは、誰かの働き方をそのまま真似して、自分には要らない自由のために遠回りをしている形です。今の生活で困っているのは、場所なのか、時間なのか。そこを言葉にしてみてください。

求める自由が決まると、我慢できる部分も見えてきます。全部を自由にしようとすると時間がかかります。要らない自由を先に捨てるほうが、早く形になります。

パソコン1台の仕事は、一つの働き方ではありません。中身を分けて見れば、自分に合う形が見つけやすくなります。

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