AIでランディングページを作るとき、任せていい部分と任せてはいけない部分
AIにランディングページを書かせてみたものの、なんとなく薄いと感じたことはありませんか。
先に僕の答えを書きます。AIに渡していいのは、書く作業です。誰に向けて何を約束するのかという決めごとと、書かれたことが事実かどうかの確認は、あなたの手元に残ります。ここまで渡してしまうと、出来上がったページはあなたのものではなくなります。
AIでランディングページを作るとき、決めごとは渡しません
ランディングページで結果を分けるのは、文章のうまさではありません。誰に向けたページなのか、その人に何を約束するのか、読んだ人にどうしてほしいのか。この3つの決めごとです。AIは、決めごとが空欄のままでも、それらしい文章を出してくれます。空欄を勝手に埋めて書き進めてくれるからです。だからこそ危ないのです。決めていないことを決めた気になったまま、ページだけができあがります。
渡す前に、決めごとを短い文にしておくと精度が上がります。誰に向けるのか、何を約束するのか、読んだ人にどうしてほしいのか。この3行をいっしょに渡すだけで、返ってくる文章の当たりが変わります。
順番はいつも同じです。あなたが決める、決めたことをAIに渡す、出てきたものから選ぶ。この形を守れば、AIは強い味方になります。
逆に、決めごとから先にAIに聞くと、答えは無難なところに落ちます。無難な言葉は、誰の心にも引っかかりません。
AIに任せると早くなる部分
AIが得意なのは、量が要る仕事です。見出しの案を20個出す、同じ内容を別の言い方に直す、長い文を短くする、書いた文章の抜けを指摘させる。人がやると時間ばかりかかる作業を、まとめて引き受けてくれます。構成の下書きも任せられる仕事の1つです。骨組みの案を出させて、自分の頭にある順番と比べると、抜けている場所が見つかります。
言葉が出てこないときの相手としても使えます。使えそうな単語を並べて渡し、そこから言い回しを広げてもらいます。ゼロから絞り出すより、選ぶほうが人の頭は動きやすいです。
もう1つ助かるのが、書いた文章を読む側の目で点検させることです。分かりにくい場所はどこか、抜けている説明はないかを挙げてもらいます。自分では気づけない場所が出てきます。
ここで大事なのは、出てきたものをそのまま使わないことです。AIの役目は、選択肢を並べることまでです。選ぶのはあなたの仕事になります。

任せると弱くなる部分
渡さないほうがいいものは4つあります。誰のどんな悩みを扱うのかを決めること。実際にあったことを書き足すこと。書かれていることが事実かを確かめること。そして、最後に出す言葉を決めることです。この4つは、あなたしか持っていない材料が要ります。AIはあなたが見てきたものを知りません。知らないことは書けませんし、それらしく埋められると、読む人には空っぽに見えます。
AIは下書きの相棒であって、編集長ではありません。この線引きを持っているかどうかで、同じ道具を使っても結果が変わります。
実際にあったことを足す作業は、手間がかかるように見えて、いちばん効きます。ここが入っているかどうかで、同じ構成のページでも読まれ方が変わります。
特に、お客さんから聞いた言葉は宝物です。相手が使った言い方をそのまま見出しに使うと、同じ悩みを持つ人の目が止まります。ここはAIには作れない場所です。
AIが書いたランディングページが刺さらないときに起きていること
刺さらないページには、共通した特徴があります。1つ目は、誰にも宛てていないことです。読者像が広すぎて、全員に少しずつ当てはまる文章になっています。2つ目は、どこかで見た言い回しが続くことです。よくある表現を集めた結果、印象に残る場所がありません。3つ目は、根拠が空欄のままなことです。効きます、変わります、と書いてあるのに、なぜそう言えるのかが抜けています。
もう1つよくあるのが、見出しが全部同じ調子で並ぶことです。強い言い方が続くと、読む人はどこが大事なのか分からなくなります。強弱をつけるのは人の仕事になります。
これらは、AIの性能の問題ではありません。渡した材料が足りていないだけです。誰に向けるのかを狭く決めて、自分が見てきたことを材料として渡せば、出てくる文章は変わります。
薄いと感じたら、書き直させる前に、渡した材料を見直してください。そこが本当の原因であることが多いです。

事実の確認は、人が最後にやります
AIは、事実でないことをまじえて書くことがあります。数字、固有名詞、時期。どれも、それらしく出てくるので気づきにくいです。ランディングページは人にお金を払ってもらうためのページですから、ここを流すわけにはいきません。書かれている数字や名前は、自分の手元にある資料で確かめます。確かめられないものは、思い切って落とします。書かないほうが、あいまいな数字より強いです。
言い切りの表現にも気をつけてください。AIは、頼まれると強い言葉を作ります。結果を約束するような書き方は、あとで自分の首を絞めるものです。読む人も、強すぎる言葉には身構えます。
使う側にも責任は残ります。出した文章の中身について問い合わせが来るのは、あなたのところです。AIが書いたからでは通りません。
出す前に、声に出して読んでみてください。自分の言葉として口に出せない文が残っていたら、そこは直す場所です。
AIを使うほど、決める力が要ります
AIが速いのは、作る部分です。作る部分が速くなると、前の工程である決める部分の重さがそのまま出てきます。決まっていないままたくさん作れば、迷いも同じだけ増えます。ページが何枚もできたのに、どれを出せばいいのか分からなくなってしまうのです。こうなると、道具を持つ前より遅くなります。
だから流れはこうなります。誰に何を約束するのかを自分で決める、AIに広げさせる、自分で選ぶ、出して反応を見る。この4つを回していきます。AIは2番目を速くしてくれる道具です。1番目と3番目は、これからもあなたの仕事です。
決める力は、人と話した回数で育ちます。AIとやり取りする時間を少し削って、その分を相手の話を聞く時間に回してください。
ランディングページをAIで作ること自体に、後ろめたさを感じる必要はありません。人の手をどこに残すかを決めていれば、それは自分のページです。
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