在宅の副業を選ぶとき、時給で考えないほうがいい理由
在宅でできる副業を探すとき、1件いくら、1時間いくらという数字で比べていませんか。募集の画面には金額が並んでいます。数字は比べやすいので、つい高いほうを選びたくなります。
ただ、時給だけで選ぶと、後から動きが取れなくなる場面が出てきます。在宅の副業には、時間を売る形と、残るものを作る形の2つがあるからです。この記事では、その違いと、選ぶ前に決めておきたいことを書きます。
時給で選ぶと、手を止めた月に収入も止まります
時給で選ぶという考え方には、1つの前提が隠れています。自分が動いた分だけお金になる、という前提です。動いた分だけもらえるのは、分かりやすくて安心できます。その代わり、動けなかった月は収入がありません。体調を崩したときも、家の用事が重なったときも、そのまま数字に出ます。
ここで大事なのは、それが悪いという話ではないことです。今すぐお金が要る状況なら、動いた分だけもらえる形はむしろ頼りになります。問題は、その形しか選択肢を持っていない場合です。半年後も1年後も、同じだけ動き続ける前提で計画を立てることになります。忙しくなるほど収入は増えますが、忙しさを減らした瞬間に元へ戻ります。ここに気づかないまま数年が過ぎる人が多いです。
だから、時給がいくらかを見る前に、もう1つ問いを足してください。この仕事は、来月の自分を楽にしてくれるのか、という問いです。
在宅の副業で、時給という数字に表れないもの
募集に書かれている金額は、手を動かしている時間に対する金額です。ところが実際に使う時間は、それだけではありません。やり方を覚える時間、次の仕事を探す時間、相手とやりとりをする時間。これらは金額に入っていません。
ためしに、ひと月に受け取った金額を、その仕事のために使った全部の時間で割ってみてください。募集に書かれていた数字より、かなり下がるはずです。ここまで含めて比べないと、条件のよさは見えてきません。
もう1つ表れないのは、その時間が後に残るかどうかです。同じ1時間でも、終わったら何も残らない1時間と、次に使える形が残る1時間があります。時給という数え方は、この差をまったく写しません。数字だけを並べて選ぶと、残らないほうを選びやすくなります。
個人がネットで収入をつくる道のりは、知ってもらう、連絡先を持たせてもらう、提案する、受け取って届ける、という順に並んでいます。募集に出ている在宅の仕事は、たいていこの道のどこかを誰かが作ったあとの、一部分です。その一部分だけを受け取っている限り、金額を決めるのはこちらではありません。ここを知っておくと、時給の数字の見え方が変わってきます。

時給の高さより、次の自分が楽になるかを見る
選ぶときの判断基準を1つに絞るなら、僕はここを見ます。その作業をやり終えたとき、次に同じ仕事をする自分は楽になっているか。この問いに、はいと答えられる仕事は積み上がっていきます。答えられない仕事は、毎回ゼロから同じ労力がかかります。
たとえば、やり方を自分でまとめておける仕事は、2回目が速くなります。人に説明できるようになれば、その説明そのものが価値を持ちます。反対に、指示された通りに手を動かすだけで、手順が毎回ばらばらな仕事は、10回やっても11回目が速くなりません。
もう1つの見方は、その仕事を通じて誰かと直接やりとりできるかどうかです。あいだに入る会社の中だけで完結する仕事は、続けても相手の顔が見えません。顔が見えないと、次の月に仕事があるかどうかは相手の都合で決まります。困っている人と直接やりとりできる仕事なら、金額が小さくても、そこから次の話が生まれることがあります。
同じ時間を使うなら、次の自分に何かを渡せるほうを選びます。この見方を持つと、目先の金額の差はそれほど大きく見えなくなります。
最初は割に合わなく見えるほうが、後で伸びることがあります
残るものを作る形は、最初の時期がいちばんつらいです。時間をかけたのに、目に見える金額が出てきません。そこで多くの人が、割に合わないと感じて手を止めます。気持ちとしては当然だと思います。
ただ、この時期に作っているのは収入ではなく、収入が通る道です。道ができるまでは、通る人がいないので何も起きません。道がつながった瞬間から、同じ作業でも結果の出方が変わります。ここを知らずに、途中で別の方法へ移る人がとても多いです。移った先でもまた最初からになるので、いつまでも道ができません。
もう1つ言えるのは、両方を持ってもいいということです。動いた分だけもらえる仕事で今月の生活を支えながら、残るものを少しずつ作ります。この組み合わせなら、お金の不安を抱えたまま我慢する期間を短くできます。全部を一度に切り替える必要はありません。

在宅の副業だから続く、とは限りません
在宅なら通勤がないので時間が作れる、と考えて始める人がいます。実際にやってみると、家にいるからこそ手が止まる場面が出てきます。家族の声が聞こえます。家事も目に入ります。疲れて横になってしまう日もあります。会社のように、始めなければいけない仕組みが家にはありません。
ここでつまずく人は、やる気が足りないわけではないです。時間を決めていないだけのことが多いです。何時から何時までやるのかを先に決め、その時間に取りかかれる状態を作っておきます。これだけで、続き方がずいぶん変わります。逆に、空いた時間にやろうと考えていると、空いた時間はいつまでも来ません。
もう1つ、家族に伝えておくことも効きます。黙って始めると、家の中で理由の分からない忙しさが生まれます。何をやっていて、いつまで続けるつもりなのかを話しておくと、止められにくくなります。
選ぶ前に、紙1枚で決めておくこと
ここまでを踏まえて、始める前に3つだけ決めてください。1つ目は、今月のお金がどれくらい足りないのか。2つ目は、1週間に何時間なら本当に使えるのか。3つ目は、半年後にどうなっていたいのか。この3つが決まると、選ぶべき形が自然に絞られます。
今月のお金が足りないなら、動いた分だけもらえる仕事から入るほうが早いです。半年後に手元に何か残っていてほしいなら、残るものを作る側に時間を回します。多くの人は、この2つを混ぜたまま募集の一覧を見て、条件のよさそうなものを選んでいます。だから途中で、これは自分がやりたかったことなのかと分からなくなります。
そして、決めた内容はひと月に一度だけ見直してください。始めてみると、思っていたのとは違う場所で手が止まります。止まった場所が分かれば、次の月に直せます。決めたまま放っておくと、合わなくなった計画に自分を当てはめることになってしまいます。
決めるのは長い計画ではありません。紙1枚に3行書けば十分です。書いてしまえば、次に見るべき募集は変わります。在宅の副業をどう選ぶかは、募集の中身ではなく、自分の目的が決まっているかで決まっていきます。
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