AIでブログ記事を作るとき、人がやる部分はどこか

AIでブログ記事を作ること自体は、もう珍しくありません。問題は、どこまで任せて、どこから自分でやるのかという線引きです。

この線があいまいなまま作ると、出来上がった記事はどこかで見たような文章になります。ここでは、記事を1本作る流れの中で、人の手が残る場所を順に整理します。任せる場所と、渡してはいけない場所を分けて考えてください。

ブログ記事作成でAIに向くのは、量が要る作業です

記事作成の中で、AIが得意なところははっきりしています。案をたくさん出すこと。見出しの並びを何通りか作ること。下書きを一気に書くこと。同じ内容を別の言い方に直すこと。どれも、人がやると時間がかかるわりに、頭の使いどころが少ない作業です。ここを任せると、時間がまとまって空きます。空いた時間を、選ぶことと確かめることに回せるかどうかで、記事の中身が変わります。逆に言えば、AIに任せて楽になる部分は、記事の値打ちを決める部分ではありません。だから安心して渡せます。

ここを勘違いして、書く作業ごと全部渡してしまう人がいます。すると、記事は形になっても、読んだ人の記憶に残らないものになります。

任せる範囲を決めるときは、時間で考えると分かりやすいです。1本の記事にかけられる時間のうち、下書きに何分、選ぶことに何分、確かめることに何分使うか。ここを決めておくと、下書きが速く出てきた分をどこへ回すかも決まります。何も決めないと、浮いた時間は次の下書きに流れていきます。

記事作成で最初に決めるのは、誰のどの悩みかです

記事作成でいちばん先に決めるのは、読む人と、その人の悩みです。ここは人がやります。誰に向けて書くのかが決まっていないと、AIは当たりさわりのない一般論を書きます。当たりさわりがない文章は、読んでも何も変わりません。悩みを決めるときは、できるだけ細かくします。同じ話題でも、始める前の人と、始めて半年たった人では知りたいことが違います。どちらに向けるのかを決めてから、指示を出してください。この1つを決めるだけで、出てくる文章の方向がそろいます。

決めるのが難しいと感じたら、自分が半年前に困っていたことを思い出すのが近道です。自分が通ってきた場所なら、何が分からなかったかを覚えているはずです。

読む人を決めると、書かないことも決まります。その人に関係のない話は、どれだけ役立つ内容でも外します。詰め込むほど親切になるわけではありません。1本の記事で相手にするのは、1つの困りごとだけにしてください。ほかの話は、別の記事にすれば済みます。

構成が合っているかは、人が判断します

構成が合っているかは、人が判断します

AIに見出しの案を出させると、それらしい並びがすぐに出てきます。ただし、それが読む人の頭の順番に合っているとは限りません。ここを見るのは人の役目です。見るところは2つです。1つ目は、読む人が知りたい答えに、早い段階で触れているか。2つ目は、途中の見出しが話を横に広げすぎていないかです。網羅されているように見えても、知りたいことから離れていく構成はよくあります。並びを入れ替える、いらない見出しを消す。この判断ができると、記事の読みやすさが大きく変わります。

見出しを決めるときは、その下に書く中身も一緒に思い浮かべてください。中身が思い浮かばない見出しは、たいてい書いても薄くなります。

事実の確認は、書いた人の仕事です

AIの文章には、事実と違う内容が混ざることがあります。しかも、それらしい書き方で混ざるので気づきにくいです。数字、名前、決まりごと、期間。この4つが出てきたら、自分で元をたどってください。たどれないなら、その一文は落とします。書かないという判断も、立派な仕事です。ここを飛ばすと、読んだ人に間違った情報を渡すことになります。訂正はあとからできますが、一度渡ったものは戻りません。公開したあとの責任は、道具ではなく書いた人に残ります。

確認が面倒に感じるなら、そもそも数字や固有名詞を使わずに書ける記事にする、という選び方もあります。書けることの範囲で書くのも一つのやり方です。

確かめる順番も決めておくと早いです。まず、その一文がなくても記事が成り立つかを見ます。成り立つなら落とします。残す意味があるものだけ、元の情報をたどります。全部を等しく調べようとすると時間が足りません。落とす判断を先に入れると、確かめる量が半分くらいまで減ります。

自分の経験は、感想ではなく判断の理由として足します

自分の経験は、感想ではなく判断の理由として足します

AIが書いた文章に自分の言葉を足すとき、多くの人は感想を書きます。うれしかった、大変だった、といった言葉です。ですが、感想はほかの人にも書けます。足すなら、判断の理由のほうです。なぜその方法を選んだのか。何を見てそう決めたのか。やってみて、どこで考えが変わったのか。ここは、あなたが通った道からしか出てきません。読む人が知りたいのも、感想より判断の中身です。同じ話題の記事がたくさんある中で、選ばれる理由になるのはこの部分です。

  • なぜその選び方をしたのか
  • 何を見て決めたのか
  • やってみて考えが変わった場所はどこか

この3つを書くだけで、記事はほかと違う顔になります。長く書く必要はありません。

うまくいかなかった話も書けます。試して外したこと、遠回りしたこと。ここは、うまくいった話より読まれることがあります。同じところでつまずいている人が探しているからです。ただし、失敗を並べるだけで終わらせないでください。そこから何をどう変えたのかまで書いて、はじめて読む人の役に立ちます。

タイトルと見出しは、書き終えてから決める

最後にもう1つ、人がやる場所があります。タイトルの決定です。書く前に付けたタイトルは、あくまで仮です。書き終えると、記事が本当に答えている内容が見えてきます。そこで付け直します。タイトルと、導入と、最初の見出し。この3つが同じ方向を向いていれば、読む人は迷いません。ずれていると、途中で戻られます。見出しも同じです。書き終えてから読み返し、中身に合っていない見出しを直します。地味ですが、ここを最後に整える人と、書きっぱなしにする人では、読まれ方が変わってきます。

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