ChatGPTで集客を自動化するという発想
ChatGPTで集客を自動化したい。そう考えている人が増えています。ただ、この言葉には2つの話が混ざっているように見えます。
僕は、この2つを分けて考えています。自動で人が集まる仕組みの話と、考える手間を減らす道具の話です。ChatGPTがやってくれるのは後のほうです。ここを分けて考えると、使い方の迷いが減ります。
ChatGPTは、集客を自動で回す装置ではありません
まず、先に押さえておきたい点があります。ChatGPTに指示を出しても、それだけで人は集まりません。人が集まるのは、知ってもらう場所があり、連絡先を受け取る入口があり、その先に進む道があるからです。この道のことを仕組みと呼びます。自動になるのは仕組みのほうです。ChatGPTは、その仕組みを作る作業と、動かし続ける作業を軽くしてくれます。ここを取り違えると、AIに詳しくなったのに人は来ない、という状態になります。道具の力を疑う前に、自分に道があるかどうかを先に見てください。
逆に言えば、道さえあれば、道具は後から足せます。道具から入る人ほど遠回りになります。
だから発想の順番はこうです。仕組みを決める。そのうえで、どこを手伝ってもらうかを決めます。
集客が動かない原因の多くは、道具の性能ではありません。届ける相手が決まっていないことと、進む道がないことです。
ChatGPTに任せるのは判断ではなく、下ごしらえです
ChatGPTが得意なのは、量が要る作業です。言い方の案をたくさん出す。骨組みを並べる。下書きを書く。別の言い方に直す。長い文章を短くまとめる。どれも人がやると時間のかかる作業です。ここを渡すと、進む速さが変わります。反対に、こちらが手放してはいけない部分もあります。どんな相手の、どんな困りごとを扱うのかという入口の決定。自分の目で見てきたものを足す作業。書かれた中身が本当かどうかの裏取り。そして、仕上がったものを世に出すかどうかの決定。この4つです。どれも判断にあたる部分です。判断ごと明け渡してしまえば、出てきた文章はもうあなたのものとは言えません。
下ごしらえは任せて、味を決めるのは自分。この分け方が分かりやすいと思います。
ChatGPTはあくまで下ごしらえ役で、決める人ではありません。ここが崩れると、量は増えても中身は薄くなります。
渡す量を増やすほど、確かめる手間も増えます。出てきたものを読まずに使う形になったら、任せすぎのしるしです。

同じ道具で差がつくのは、型を持っているかどうかです
同じChatGPTを使っているのに、出てくるものの質に差が出ます。理由の1つは、型を持っているかどうかです。型を持っている人は、良い形をあらかじめ知っています。心が動いた案内文や、分かりやすかった説明の並び。こういうものを自分の手元に集めています。だから、その形に沿って自分の中身を入れ替える頼み方ができます。型を持っていない人は、毎回ゼロから聞くことになります。すると、毎回違うものが出てきます。良し悪しを判断する基準もないので、出てきたものをそのまま使うことになります。白紙から作らせるのではなく、良い形を先に決めておく。ここが差になります。
集めるのは他の人が作ったものでかまいません。真似るのは形であって、中身は自分のものを入れます。
形も中身もそのまま写すと、どこかで見た文章になります。中身が自分のものなら、そうはなりません。
型は増やさなくてよいです。自分の集客で使う形を、いくつか決めておけば足ります。
頼む前に、自分の頭の中を言葉にする
思ったような答えが返ってこないとき、頼み方の技術のせいだと考える人が多いです。実際は、渡す前の材料が足りていないことのほうが多いです。誰に向けたものか。その人は今どんな状態か。読んだあとにどう感じてほしいか。何を渡せるのか。この4つが自分の中で言葉になっていないと、指示にも書けません。書けないものは、相手にも伝わりません。逆に、この4つが言葉になっていれば、多少ぎこちない頼み方でも、返ってくるものは近づきます。だから、先にやるのは自分の整理です。整理してから渡す。この順番を守るだけで、やりとりの回数が減ります。
整理する場所は紙でも画面でもかまいません。人に説明できる状態になっていれば十分です。
ここが決まっていないまま量を出すと、直す作業だけが増えていきます。
4つのうち、いちばん抜けやすいのは、読んだあとにどう感じてほしいかという部分です。

任せると崩れやすい場所
集客の中で、AIに任せると崩れやすい場所があります。1つ目は、事実の部分です。数字や名前は、そのまま信じずに自分で確かめてください。2つ目は、自分の経験です。ここは他の誰にも書けない部分で、読む人が違いを感じ取る場所でもあります。3つ目は、人と向き合う場面です。相手の話を聞いて、その人に合う形を一緒に考えるところは残ります。ここを型にすると、来てほしい人ほど離れます。4つ目は、最後に出すかどうかの決定です。出したものの責任は、書かせた道具ではなく、出した人が持ちます。
崩れやすい場所を知っていれば、任せる範囲を自分で決められます。全部任せるか、まったく使わないか、の二択にしないでください。
使う場所を決めている人は、道具が変わっても困りません。
人に向き合う場面を残している人と、そこまで渡してしまう人。しばらくたつと、集まる人の質に差が出ます。
どこから使い始めるか
最初に手をつけるのは、毎回同じことを考えている作業です。案内の書き出しや、届ける文章の骨組み。同じ悩みを何度も説明している場面も候補になります。ここを軽くすると、時間が空きます。空いた時間は、人と話す場面に回してください。逆に、後回しでいいのは道具を増やすことです。新しいものを試すのは楽しいですが、増やすほど手が止まります。1つの道具で、任せる作業を決めるほうが早いです。ChatGPTで集客を自動化するという発想は、言い直すとこうなります。仕組みのほうを自動にして、その中で毎回考えていた部分をChatGPTに渡す。この形です。
道具に何をさせるかは、あなたが決めます。決める人が変わらない限り、出てくるものはあなたのものになります。
まずは1つ、渡す作業を決めてみてください。
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