ビジネスを仕組み化する人が、最初に手をつけるところ
ビジネスを仕組み化したい、という話を聞くと、多くの人が同じところから始めようとします。どの道具を入れるか、どこから自動にするか、という話です。
先に僕の答えを書きます。最初に手をつけるところは、道具でも集客でもありません。出口です。出口とは、あなたが最後に受け取ってもらうもののことです。ここが決まっていないと、その手前は何ひとつ決められません。
ビジネスの仕組み化は、出口を決めるところから始まります
仕組み化の相談で、僕が最初に聞くのは出口の話です。誰の、どんな困りごとを、どんな状態まで運ぶのか。これを1行で言えるかどうかで、その先の作業量が大きく変わります。出口が決まると、入口で何を話せばいいのかが決まります。入口が決まれば、どんな人に来てもらえばいいのかも見えてくるはずです。そこまで決まって、はじめて集める場所を選べるようになります。逆に、出口があいまいなまま投稿だけを増やすと、毎回何を書けばいいのか迷います。迷いながら書いた文章は、読む人にも伝わりません。仕組みとは、人が最初から最後まで通れる1本の道のことです。道の終わりが決まっていないのに、途中の舗装から始めてしまう。ここでつまずく人がとても多いです。
出口は、大きく作らなくてかまいません。小さくても、行き先がはっきりしているほうが道は引きやすいです。
集客から手をつけた人が、途中で止まる理由
集客は、いちばん目に見えやすい作業です。投稿の数、見てくれた人の数、登録してくれた人の数。動いている感覚が持てるので、着手しやすい場所でもあります。ところが、数が増えても収入は動かない、という声をよく聞きます。理由ははっきりしています。見てくれた人に差し出すものが用意されていないからです。人は、手段のためにお金を払っているのではありません。その先にある変化のために払っています。何をどこまで運ぶのかが決まっていなければ、差し出しようがないわけです。
もう1つあります。出口を決めないまま人を集めると、あとから作った商品と、集まってくれた人がずれます。ずれた相手に売ろうとすると、話がかみ合いません。集めること自体が悪いのではなく、順番の問題です。
集客を先に頑張った時間は、むだにはなりません。ただ、出口が決まった瞬間に、書く言葉も置く場所も変わります。それなら先に決めたほうが早い、という話です。

出口が決まると、入口の作り方が決まります
入口とは、相手が最初にあなたと接する場のことです。無料の相談、体験の場、短い説明の会。呼び方はいろいろありますが、役割は同じです。ここで利益を取ろうとしないでください。入口の目的は、提案する場面の数を増やすことにあります。だから引っかかりを下げて、参加しやすい形にしておくのがいいです。
入口で伝える内容も、出口から決まります。出口で運ぶ場所が決まっていれば、入口では、その道の入り口だけを見せればよくなります。ここで欲張って、あれもこれもと並べる人が多いです。集客の話も、売り方の話も、続け方の話もします、と言った瞬間に、中身は浅くなります。読む人が見るのは、自分に関係のある話が1つあるかどうかです。
入口は1つの困りごとに絞ったほうが、来る人の質が上がります。絞れば人数は減るかもしれません。それでも、話が通じる相手が来るほうが、その先は進みます。
実績がまだない段階で、何を出口に置くか
ここは判断が分かれるところです。すでに名前を知られている人は、その人の話を聞きたい、という気持ちだけで人が集まります。まだそうでない人が同じやり方を真似ると、来てくれる理由がありません。相談してください、とだけ書いても、相手には受け取るものが見えないからです。
この段階で置く出口は、狭くしてかまいません。ひとつの困りごとに対して、そこを抜けるまでを一緒にやります、という形です。範囲が狭いほど、相手は自分に当てはまるかどうかを判断しやすくなります。そして、狭いほうが結果も出しやすいです。結果が出れば、それが次の人への説明材料になります。
最初のうちは、少人数に絞って手厚く関わり、そこで起きたことを次に活かしていく形が現実的です。積み上がった事例は、あとから値段の根拠にもなります。順番として、事例が先で、値段はそのあとです。

道具を入れるのは、いちばん最後でいい
仕組み化と道具の導入を、同じものだと思っている人がいます。ここを分けて考えてください。道具は、あなたが決めたことをなぞってくれるだけのものです。決めていないことは、なぞりようがありません。だから、何をどの順番で届けるのかが決まる前に道具を選ぶと、機能の比べ合いで時間が過ぎていきます。
決まってから選べば、判断はとても簡単になります。案内を順番に届けたいのか、日程のやり取りをなくしたいのか、支払いを自動で受け取りたいのか。用途が1つに定まっていれば、選ぶ基準もひとつです。多機能かどうかは、あとの話になります。
ここを逆にすると、道具を入れたのに使っていない、という状態になりがちです。使わない道具が増えるほど、頭の中は散らかります。作るものが決まってから買いに行く。その順番を守るだけで、遠回りは減ります。
今日、最初に手をつける1つ
やることを1つに絞ります。あなたの出口を、1行で書いてみてください。誰が、どうなるのか。この形です。書けなければ、まだ集客の作業には進まないほうがいいです。書けないという事実そのものが、今の詰まりを教えてくれています。
長い計画は要りません。紙1枚で足ります。長く書くと、書き終えた時点で満足してしまいます。仮の答えでかまわないので短く決めて、誰かに話してみてください。相手の反応が、次に直す場所を教えてくれます。反応が薄いなら、まだ相手の困りごとと重なっていないということです。
ビジネスの仕組み化は、機械に置き換える話ではありません。行き先を先に決めて、そこへ向かう道を1本ずつ引いていく作業です。出口から手をつける。この順番さえ守れば、途中の作業は驚くほど減ります。
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