SNS集客の自動化はどこまで可能か
SNS集客の自動化はどこまでできるのか。よく聞かれる質問です。
僕の答えを先に書きます。出すところまでは自動にできます。人とやり取りする部分は自動になりません。ここを分けずに全部を自動にしようとすると、投稿の数は増えても人は離れていきます。
SNS集客の自動化でできるのは、出すところまでです
SNSでやっている作業を並べると、いくつかは決まった形の繰り返しです。案を考える、下書きを作る、時間を決めて出す、出した記録を残す。ここは自動にできます。下書きはAIに作らせられますし、出す時間も予約しておけます。まとめて作って予約しておけば、忙しい週でも止まりません。実のところ、続かなくなる原因の多くは、毎日その場で作ろうとすることにあります。作る日と出す日を分けるだけで、続けやすさは変わります。ここまでが、自動にして良い範囲です。
気をつけたいのは、予約して出したあとに何も見ないことです。出すのは自動にできても、反応を見るのは自分の仕事です。
出しっぱなしにすると、直すための材料が手元に残りません。
まとめて作るときは、1回で作る本数を決めておきます。3本と決めて作れば、そこで手を止められます。決めていないと、作れる日に作りすぎて、次の週は何もしない形になりがちです。
自動にできない部分があります
自動にならないのは、人とやり取りする場面です。返信、質問への答え、相手の話に合わせた言葉。ここを決まった文で返し始めると、相手にはすぐ分かります。分かった時点で、その人は離れていきます。もう1つ自動にできないのが、その日の話題への反応です。今このタイミングで言うから届く、という言葉があります。数週間前に作った下書きでは出せません。この2つは、人が出る場所として残しておきます。自動にできるのは作業であって、関係ではありません。
だから、予定を予約だけで埋めないほうがいいです。手を入れる余白を残しておきます。
予約が7割、その場で出すのが3割くらいの感覚で足ります。
返信が追いつかないなら、返す時間を決めるほうが先です。1日1回まとめて返すと決めれば、自動にしなくても回ります。人が返していると分かることのほうが、速さより効きます。

SNSは借りている場所だという前提
もう1つ、自動化を考えるときに忘れないでほしい前提があります。SNSのアカウントは、自分のものではなく借りている場所だということです。使い方の決まりは向こうが決めますし、決まりは変わります。何かの理由でアカウントが止まれば、そこに積み上げたものは一度に見られなくなります。自動化を進めるほど、この場所への寄りかかりは強くなるのです。だから、自動で出す仕組みを作るときは、同時に出口も作ります。連絡先を登録してもらう先です。手元に残る形にしておけば、場所が使えなくなっても、届ける相手はいなくなりません。
ここを作らずに数だけ増やすと、数字は大きいのに何も持っていない状態になります。
寄りかかりを減らす方法は、置き場所を分けることです。人が集まる場所と、話を届ける場所を別に持っておく。片方が使えなくなっても、もう片方は残ります。
借りている場所は入口として使い、持ち帰りは自分の手元にします。
自動化しすぎると、読む人に伝わります
予約と下書きだけで回している投稿は、並べて見ると同じ形になりがちです。書き出しが似ていて、長さが同じで、締め方も同じ。読む人は、そこに人がいるのかどうかを感じ取ります。感じ取ったあとに残るのは、便利そうだけれど話しかけにくい、という印象です。集客としては、これは損になります。話しかけてもらえないからです。防ぎ方は難しくありません。作ったものをそのまま出さず、自分の言葉に置き直す時間を少しだけ取ることです。1本につき数分で足ります。
その数分が、読む人にとっての違いになります。手間としては小さいのに、効き方は大きいです。
確かめ方も覚えておいてください。自分の直近の投稿を10本まとめて読んでみると、同じ形になっているかどうかがすぐ分かります。作っているときには見えない部分です。
楽をする場所と、手をかける場所を分けてください。

自動にした分を、どこに使うか
ここを決めていない人が多いです。作業が軽くなると、その時間は別の作業に吸われて消えます。気づくと、前と同じだけ忙しいのに、人と話す時間は増えていません。これでは自動にした意味がありません。空いた時間の行き先を先に決めてください。おすすめは、来てくれた人と話す時間に回すことです。話すと、相手が使っている言葉が手に入ります。その言葉は、次に作る投稿や案内の材料になります。自動化は、この材料を集める時間を作るためにやる。こう考えると迷いません。
集めた言葉を入れた投稿は、AIだけで作ったものとはっきり違ってきます。
行き先を決めるときは、時間の長さも決めます。週に2時間なら2時間と決めておく。決めていない時間は、いつのまにか他の作業に使われていきます。
自動化と手作業は、対立するものではありません。役割が違うだけです。
どこまで自動にするかの線の引き方
線の引き方は1つで足ります。相手がそこにいる場面かどうかです。いない場面、つまり作る、並べる、出すまでは自動でかまいません。相手がいる場面、つまり返す、答える、話すは自分でやります。この線で分けると、迷う場面はほとんどなくなります。そのうえで、自動で出したものの反応を週に一度見る時間だけは残してください。見ない自動化は、動いているだけの状態になります。この線は、あとから引き直してかまいません。やってみて合わないと感じたら、自動にした場所を1つ戻せば済みます。
週に一度見るのは、数字だけではありません。どの投稿にどんな言葉が返ってきたのかも見てください。返ってきた言葉は、次に作るものの材料になります。ここを拾わないなら、自動にした意味は半分になります。
SNS集客の自動化は、放っておいても人が集まる話ではありません。人と向き合う回数を増やすために、手前を軽くする工夫です。
どこまで自動にするか迷ったら、自分の時間が人に向いているかどうかで判断してください。
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