個人で稼ぐ方法|会社に頼らない形をつくる

個人で稼ぐ方法を調べると、仕事の種類がずらっと出てきます。書く、作る、教える、代わりにやる。どれも間違いではありません。ただ、種類を選んだだけでは収入になりません。

会社に頼らない形をつくるというのは、人があなたを知ってからお金を払うまでの道を、自分の側に持つことです。この記事では、その道が何でできているのか、どこから作るのかを順に書きます。

個人で稼ぐ方法は、仕事の種類より先に「道」で考えます

会社で働いていると、自分の仕事は全体の一部です。営業が取ってきて、制作が作って、経理がお金を回収する。あなたが持っているのは、そのうちの1つの持ち場です。給料が毎月入ってくるのは、他の持ち場を誰かが埋めてくれているからです。

個人になると、この持ち場が全部こちらに来ます。知ってもらうこと、連絡先を持たせてもらうこと、提案すること、受け取って届けること。この4つが1本につながって、はじめてお金が動きます。どこか1か所でも切れていれば、他をどれだけ頑張っても数字は出ません。

個人で稼ぐ方法を探している人の多くは、この4つのうち1つ目だけを見ています。フォロワーを増やす、記事を書く、動画を出す。知ってもらう努力です。それ自体は要るのですが、その先が用意されていないと、通り過ぎて終わります。まず自分が今どの持ち場を持っていて、どこが空いているのかを言葉にしてみてください。

会社の中で、自分が持っていない持ち場はどこか

ここを見分けると、自分に足りないものがはっきりします。たとえば長く営業をやってきた人は、提案する持ち場を持っています。人と話して、相手の困りごとを聞き出し、これはどうですかと差し出す。この動きは個人になってもそのまま使えます。

一方で、社内の仕事だけを長くやってきた人は、知ってもらう持ち場の経験がありません。作るのは得意でも、知られていない状態から人を集めたことがないのです。ここに気づかず、作る力を磨き続けてしまう人が多いです。腕は上がるのに、頼まれる回数は増えません。

足りない持ち場が分かれば、やることは決まります。全部を一度に埋める必要はありません。空いている場所を1つずつ埋めていくと、道はつながります。逆に、得意な持ち場だけを厚くしても、道は太くなりません。

見分け方は簡単です。今の仕事で、自分が何もしなくても仕事が入ってくるとしたら、それは誰が持ってきているのか。ここを考えてみてください。答えが自分以外の人や会社の名前なら、知ってもらう持ち場はまだ手元にありません。ここが空いていることに気づけたなら、それだけで次にやることが1つに絞れます。

個人で稼ぐ方法には、売り方が3通りあります

個人で稼ぐ方法には、売り方が3通りあります

提案する持ち場には、大きく3つのやり方があります。1つ目は、1対1で話す形です。相手の状況を聞いてから提案できるので、来てくれる人数が少なくても話が進みます。2つ目は、何人かに向けて一度に話し、後半で案内する形です。人を集められる人ほど、こちらのほうが少ない労力で回ります。3つ目は、文章だけで売り切る形です。手間はいちばん少ないですが、いちばん難しいやり方でもあります。

  • 1対1で話す(来る人数が少なくても進む)
  • 何人かに一度に話す(集められる人ほど楽になる)
  • 文章だけで売る(手間は少ないが難しい)

どれを選ぶかは、扱う金額で変わります。数万円までなら文章だけでも動きます。金額が上がるほど、書いてあるものを読んだだけでは決められなくなります。人が高い買い物をするときは、これは自分に合っているのかを誰かに確かめたくなるからです。個人で稼ぐ方法を考えるとき、この対応関係を知らずに、いきなり文章だけで高いものを売ろうとしてつまずく人がいます。

金額と人数から逆算すると、やることが減ります

収入は、金額と人数のかけ算です。当たり前の話に見えますが、ここを数字で置いてみる人は多くありません。ためしに、月にほしい金額を先に決めてみてください。次に、1件あたりいくらで受けるのかを置きます。この2つが決まれば、何件必要かが出ます。

そこから逆にたどっていきます。何件受けるには、何人と話す必要があるのか。何人と話すには、何人に連絡先を持たせてもらう必要があるのか。そこまで出すと、今週やるべきことが1つに決まります。ここが曖昧なままだと、とりあえず投稿を増やす、という動き方になります。

この逆算のいいところは、どこが詰まっているのかが見えることです。人は集まっているのに話に進まないのか、話はできているのに決まらないのか。原因の場所が違えば、直す場所も変わります。うまくいかない、の一言でまとめている限り、次の一手は決まりません。

会社を辞めなくても、形は作れます

会社を辞めなくても、形は作れます

個人で稼ぐ方法という言葉には、会社を出るという意味が付いて回りがちです。でも、道を作る作業と、会社を辞める決断は別のものです。むしろ、給料が入っている状態のほうが、落ち着いて試せます。うまくいかない月があっても、生活は続くからです。

収入の入口がまだ細いうちに会社を出ると、目の前のお金を追うことになります。そうなると、時間のかかる作業に手が回りません。道を作る作業はたいてい時間がかかるので、ここが後回しになると、いつまでも会社の外の形ができません。

だから僕がおすすめする順番は、働きながら細い道を1本通すことです。通ってみて、同じことをもう一度できるかを確かめます。ここまで来てから、先のことを考えます。焦って順番を入れ替える理由は、あまりありません。

1回だけうまくいったことと、同じ形で2回できることは、まるで違います。1回目はたまたま知り合いが買ってくれた、という場合もあります。2回目が同じ形でできたなら、それは道ができている合図です。この確かめをしないうちに大きく動くと、後で足元が揺れます。

どこから作り始めるか

作り始める場所は、空いている持ち場の中でいちばん手前です。多くの人にとっては、連絡先を持たせてもらう部分が抜けています。見てくれた人が、そのまま去っていく状態です。ここに受け皿を1つ置くだけで、次につながる人が残ります。

そのうえで、誰の、どんな困りごとを扱うのかを言葉にします。ここが曖昧だと、何を書いても誰にも届きません。人はサービスの中身ではなく、自分の状況が変わることにお金を払うからです。何を提供するかより先に、どんな変化を届けるのかを決めてください。

会社に頼らない形は、大きな仕組みを一気に作ることではありません。細い道を1本通し、通った人の反応を見て直します。この繰り返しでできあがります。個人で稼ぐ方法を探し続けるより、今ある道の切れている場所を1つ直すほうが、たいてい早いです。

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