AIブログの自動化はどこまでやるべきか
AIブログの自動化は、どこまでやっていいのか。これは相談の中でもよく出てくる話です。技術としては、ネタを集めて記事を作り、投稿するところまでつなげることもできます。
ですが、やれることと、やるべきことは別です。僕の考えを先に書きます。自動にしていいのは、答えがすでに決まっている作業だけです。判断が要る場所を自動にすると、あとで直せなくなります。
自動化していいのは、答えが決まっている作業です
自動化に向いている作業には共通点があります。やり方が決まっていて、誰がやっても同じ結果になるものです。たとえば、話題の候補を集めてくること、決めた形に文章をそろえること、見出しの体裁を整えること、画像の大きさをそろえることです。この手の作業は、毎回考え直す必要がありません。だから機械に渡しても中身が落ちにくいです。反対に、毎回答えが変わる作業は向きません。どの話題を選ぶか、その人に何を伝えるか、この文は事実として合っているか。ここは状況ごとに答えが変わります。
自動化を考えるときは、作業を2つに分けてください。答えが決まっているものと、その場で決めるものです。この線を引かないまま全部をつなげると、決めるべき場所が空白のまま流れていきます。
分け方に迷ったら、こう考えてみてください。その作業を誰かに頼むとき、説明が3行で済むかどうかです。3行で伝わる作業は、たいてい自動にできます。伝えるのに長い前置きが要る作業は、判断が混ざっています。人に頼めない作業は、機械にも頼めません。
判断は自動にできません
ブログで結果を分ける部分は、ほとんどが判断です。誰のどんな悩みを扱うのか。読む人が知りたい一言は何なのか。書いてある事実は合っているのか。最後にどの言葉でタイトルを付けるのか。ここを機械に渡すと、記事はすぐに平べったくなります。似た内容が並び、どれを読んでも同じ印象になります。判断が入っていない記事は、読む人にも分かります。読み終わっても、何も残らないからです。仕組みは作業を運びますが、意味は運んでくれません。意味を入れるのは書いている人の仕事です。
自動化できるのは手順であって、判断ではありません。ここを混ぜると、動いているのに何も積み上がらない形になります。

最初から自動にすると、手応えが手に入りません
始めたばかりの時期に全部を自動にすると、困ることがあります。何が当たって、何が外れたのかが分からなくなることです。自分で選んで、自分で書いて、その結果を見る。この繰り返しの中でしか、選ぶ目は育ちません。仕組みが勝手に出してくれる状態だと、うまくいかなかったときに、どこを直せばいいのか分からなくなります。原因が見えないまま、記事だけが増えます。急がば回れ、という言い方が近いです。最初のうちは、手を動かして得られる手応えのほうが値打ちがあります。
順番としては、自分でやってみて、うまくいく形が見えてから、その形を自動に移すのが安全です。形が無いまま自動にすると、何を自動にしたのかも説明できなくなります。
もう一つ、自動にすると失いやすいものがあります。読む人の反応に触れる感覚です。自分で書いていると、どの言い方が伝わって、どこで読むのをやめられたのかが少しずつ分かってきます。仕組みが全部出している状態では、この感覚が育ちません。あとで直したくなったときに、頼れるものがなくなります。
自動で増やした記事が、ブログ全体を薄くすることがあります
数を増やすこと自体は悪くありません。問題は増え方です。似た内容の記事がブログの中に何本もある状態になると、読む人はどれを読めばいいのか迷います。評価する側から見ても、同じような話が並んでいるサイトに見えます。見出しの下がスカスカの記事や、他の記事の言い換えでしかない記事が混ざるのも、自動で増やしたときに起きやすいです。1本ずつは害がなくても、集まると全体の印象を引き下げます。増やす前に、かぶりが起きない範囲を決めておく必要があります。
- 同じ話題の記事が何本もできていないか
- 見出しの下に中身があるか
- 読んだ人が次に読む記事につながっているか
増やしたあとで気づくと、直す作業は本数分だけ増えます。先に決めておくほうが軽く済みます。
範囲を決めるときは、話題の一覧を先に作るのが早いです。どの箱にどんな記事を入れるかを並べてから増やせば、同じ話が二重になりません。逆に、思いついた順に増やしていくと、半年後に似た記事が並びます。増やす前に並べる。この一手間で、あとの整理が要らなくなります。

責任は仕組みではなく、あなたに残ります
自動で作った記事でも、出したのは運営している人です。事実と違うことが書かれていれば、それはあなたの記事として読まれます。広告の決まりに触れる内容が入っていた場合も同じです。仕組みが書いたから仕方ない、という言い分は通りません。だから、公開の前に人の目を通す場所を1か所は残してください。全部を読むのが大変なら、事実に関わる部分と、タイトルと、最初の段落だけでもいいです。ここを飛ばすと、あとから広い範囲を直すことになります。
広告の収入に関わる決まりも同じです。自分で広告を押すような行為は、どんな理由があっても外れます。仕組みを作るときは、こうした線をあらかじめ引いておいてください。
自動化に進んでいい合図
自動化を広げていい合図は、はっきりしています。うまくいった記事の型を、自分の言葉で説明できるようになったときです。どんな話題を選び、どんな順番で答えを置いたのか。ここが言葉になっていれば、その形を仕組みに移せます。逆に、まだ説明できないなら、自動にする対象がありません。手順の無いものは自動にできないからです。まずは、選び方と書き方を1本ずつ言葉にしていくところから始めてください。自動化は目的ではなく、うまくいった形を広げるための手段です。
どこまで自動にするかの答えは、人によって変わります。時間が少ない人ほど、任せる範囲は広くなります。ただ、どの場合でも残るものがあります。何について書くかを決めることと、出す前に目を通すことです。この2つを手元に残しておけば、範囲を広げても形は崩れにくくなります。
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