集客の自動化ツール|入れる前に整えるべき順番

集客の自動化ツールを入れたのに、思ったほど楽にならなかった。この相談はよくあります。

僕の答えを先に書きます。道具が減らしてくれるのは手間だけです。中に入れる中身は作ってくれません。入れる前に整える順番があり、そこを飛ばすと、空の箱が動いているだけの状態になります。

自動化ツールは手間を減らす道具で、中身は作ってくれません

集客の自動化ツールは、決まった作業を代わりに進めてくれます。登録した人に順番に案内を届ける、予約の日時を押さえる、前日に連絡を入れる。どれも人がやると抜けが出やすい作業なので、任せる価値があります。ただし、届ける文章の中身、何を差し出すのか、誰に向けるのか。ここは道具の外側です。中身が決まっていない状態で道具だけ入れると、動いてはいるのに結果が出ない、という形になります。しかも動いているぶん、うまくいっている気がしてしまいます。これがいちばん時間を使う失敗です。

だから入れる順番があります。中身から先です。順番を守れば、道具は1つか2つで足ります。

道具の紹介ページを見ていると、できることが多いほど良さそうに思えます。ただ、あなたが使うのはそのうちの2つか3つです。何でもできるかどうかより、自分の作業に要る部分がきちんと動くかどうかで選びます。

ここから、整える順番を3つに分けて書きます。

順番の1つ目は、伝えることを1つに決めること

最初に決めるのは、誰の、どの困りごとに向けるのかです。ここが決まっていないと、案内の文が書けません。書けたとしても、あれもできますこれもできますと並ぶ形になります。読む人は、自分のことだと思えません。伝えることを1つに絞ると、言葉が短くなります。短くなると、届ける相手も決まってくるのです。相手が決まれば、どこに出すのかも決まってきます。絞ると人を逃す気がするかもしれませんが、全員に向けた言葉は誰にも届きません。合わない人が離れていくのは、絞れている印です。

絞る作業は、道具を入れる前にやります。あとから絞ると、作った案内を全部書き直すことになります。

ここに時間をかけた分だけ、あとの作業が減ります。

順番の2つ目は、受け皿を先に作ること

順番の2つ目は、受け皿を先に作ること

受け皿とは、来てくれた人が次に進む場所のことです。登録してもらうための入口と、そこで何が手に入るのかの説明。この2つがそろって受け皿になります。片方だけでは足りません。登録先だけあって、何が得られるのか書かれていなければ、人は登録しません。反対に、良さそうな内容を書いても、登録する場所が分かりにくければ止まります。ここができていないうちに配信の道具を入れると、届ける相手が増えないまま、毎月の支払いだけが続きます。受け皿は、道具の前に作るものです。

登録の手間は少ないほどよいです。入力する項目が増えるほど、途中でやめる人も増えます。

作ったら、実際に自分で登録してみてください。詰まる場所はすぐ見つかります。

そこで渡すものは、大きくなくてかまいません。よく聞かれる質問への答えでも、考え方の整理でも足ります。相手が知りたいことに近いかどうかが、量より効いてきます。

順番の3つ目は、人が向き合う場面を残すこと

全部を自動にすると、決まりきった案内だけが流れる形になります。相手が迷っているとき、そこに用意された文章しか返らないと、気持ちは離れます。だから、人が出る場面を最初から1つ決めておいてください。多くの場合は、話を聞く場面です。ここは道具に渡さず、自分の時間を使います。自動化する目的は、この場面を増やすことです。順番を逆にして、向き合う場面まで自動にしてしまうと、来てほしい人ほど離れていきます。手間を減らす相手を取り違えないでください。

道具は、人と向き合う時間を作るために入れます。減らすのは作業であって、人との接点ではありません。

この線を先に引いておくと、どこまで自動にするかで迷いません。

向き合う場面を残すと、直すための材料も手に入ります。話した人がどこで引っかかったのかは、案内の文を見ているだけでは分かりません。ここで聞いた言葉を、次の案内に入れていきます。

道具を入れたあとに起きやすいこと

道具を入れたあとに起きやすいこと

順番を守って入れても、そのあとに詰まることがあります。よくあるのは3つです。1つ目は、つなぎ目の事故です。複数の道具をつないでいると、片方の設定を変えたときに、もう片方が止まっていることに気づけません。届いていないことに何週間も気づかない、という形です。2つ目は、置きっぱなしです。一度組むと安心して、中身を何か月も見直さなくなります。3つ目は費用です。使っていない道具の支払いが残ります。どれも、月に一度だけ自分で通してみれば見つかります。

自分の連絡先で登録し直して、案内が届くかを見る。この確かめを習慣にしておくと、大きな取りこぼしは防げます。

組んだあとに何もしなくてよくなるわけではありません。見る回数が減るだけです。

順番を守ると、集客の自動化ツールは少なくて済みます

整える順番をもう一度書いておきます。伝えることを1つに決める、受け皿を作る、人が向き合う場面を残す。ここまでできてから道具を選んでください。この順番だと、要るものが自然に絞られます。届ける道具と、日程を押さえる道具。多くの場合はこれで足ります。先に道具から入ると、あれもこれもと増え、覚えることが増え、手が止まります。道具の数は、うまくいっている印にはなりません。むしろ少ないほうが、動き続けやすいです。入れた数ではなく、通った人の数で見てください。

道具を選ぶときは、あとから抜けられるかどうかも見ておきます。移すのが難しい形にしてしまうと、合わないと分かっても続けることになります。

すでにいくつか入れてしまっている人は、減らすところから始めてください。使っていないものを外すだけで、頭の中が軽くなります。

残す基準は1つです。それがないと、あなたの手が動き続けるかどうか。ここだけで判断できます。

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