広告で集客するという選択|時間を買うという考え方
集客に広告を使うかどうかは、多くの人が一度は迷うところです。お金がかかるから最後の手段だと考えている人もいます。
僕はそうは見ていません。広告は、お金で時間を買う選び方です。無料の集客も、ただではありません。時間という別のものを払っています。どちらを払うかを決める話だと思ってください。
広告で買っているのは、届くまでの時間です
ブログやSNSで人を集めるとき、最初は誰も見ていません。書いても反応がなく、届くようになるまでに時間がかかります。この待ち時間は、多くの人が思っているより長いです。広告を使うと、この待ち時間を短くできます。出したその日から、あなたの案内が人の目に触れます。つまり広告費は、届くまでの時間に対して払っているお金です。ここを取り違えると、広告は魔法の道具だと思ってしまいます。広告が短くしてくれるのは待ち時間だけです。届いた先で何が起きるかは、あなたが用意したものによって決まります。
だから、届いた人が何も受け取れない状態で出すと、待ち時間を短くしただけで終わります。お金は減り、手元には何も残りません。
時間を買っている、という感覚を持てるかどうか。ここが、広告を続けられる人と途中でやめる人の分かれ目になります。
無料の集客も、ただではありません
広告を避ける理由として、お金をかけたくないという話をよく聞きます。気持ちは分かります。ただ、無料と呼ばれている集客も、代わりに時間を払っています。記事を書く時間、投稿を作る時間、反応を見て直す時間。全部あなたの時間です。会社に勤めながら進めるなら、その時間はどこかを削って作ることになります。どちらがいいという話ではありません。手元にあるものが違うだけです。時間はあるがお金がない人は、無料の集客が合います。時間がないけれど、ある程度のお金は出せる人は、広告のほうが早いことがあります。自分がどちらを多く持っているかを見て決めてください。
もう1つ違いがあります。無料の集客は、書いたものが残ります。手を止めても、しばらくは人が来ます。
広告は、止めた日から人が来なくなります。積み上がらないかわりに、動かせる速さがあるという性質です。

広告で買えるものと、買えないもの
広告で買えるのは、見てもらう回数だけです。ここは押さえておいてください。買えないものが3つあります。1つ目は、信じてもらう気持ちです。はじめて見た人は、あなたのことを知りません。2つ目は、提案の中身です。何を渡せるのかが弱いままでは、人が増えても何も起きません。3つ目は、その人に合わせて考える場面です。ここは人がやる部分として残ります。広告を出しても結果が出ないとき、原因はこの買えない側にあることがほとんどです。回数を増やしても、通らないものは通りません。
だから、広告の良し悪しを、広告そのものだけで判断しないでください。見てもらった後の道が細ければ、どんな出し方をしても同じところで止まります。
先に道を作り、そのあとで人を通す。順番はいつもこちらです。
道ができているかどうかは、自分で通ってみれば分かります。途中で止まる場所があるなら、そこは広告では埋められません。
広告が向くのは、すでに人が通った道がある人です
広告を出して結果が出やすいのは、手作業で一度でも売れた経験がある人です。理由は単純で、どこで人が止まるのかを知っているからです。知っていれば、うまくいかないときに直す場所が分かります。反対に、一度も売れたことがない状態で広告から入ると、何が悪いのか分かりません。人が来ないのか、来ても登録されないのか、登録されても話が進まないのか。全部が同時に分からないまま、お金だけが減っていきます。だから僕は、先に小さく手で回してみることをすすめています。数人でかまいません。人が通った道が1本できてから広告を足すと、増やす作業に集中できます。
試さずに大きく出すのは、当たるかどうかを運にゆだねるのと同じです。小さく出して確かめる形にしてください。
出す、確かめる、直す。この繰り返しができる形かどうかが、広告を使えるかどうかの条件です。

扱う値段によって、広告が合うかどうかが変わります
広告費は、売れたときに戻ってくるお金でまかないます。だから、扱っているものの値段が効いてきます。1件あたりの利益が小さいと、広告に使える金額も小さくなります。少ない金額で戦うのは、それだけ難しくなります。反対に、値段が高いものを扱っているなら、1件の重みが違います。何人かに1人が決めてくれれば、そのあいだの費用を回せます。ここでよくある間違いが、安くすれば売れるはずだという考え方です。安くすると必要な人数が増えます。人数を増やすには、また広告費が要ります。値段を下げる前に、その金額に見合う中身を用意できているかを見てください。
値段は、お金を集めるためだけのものではありません。払った人ほど本気で動く、という面もあります。軽い気持ちで手に入れたものは、そのまま手つかずで終わりがちです。
ここは中身の話とつながっています。その金額に合う進め方を用意できていないなら、上げるべきではありません。
ここを決めずに広告を出すと、売れているのにお金が残らない状態になりがちです。
広告を出すかどうかの決め方
最後に、判断の順番を置いておきます。まず、自分は時間とお金のどちらを多く持っているのかを見ます。時間があるなら、無料の集客から始めて問題ありません。次に、手作業で一度でも人が通った道があるかを確かめます。まだなら、そこを先に作ります。最後に、1件売れたときに戻ってくる金額を見ます。広告費を回せる形になっていれば、小さく出して試す価値があります。この3つがそろっていないうちに広告から入ると、お金と気力の両方が削られていきます。逆に、そろっているなら広告は強い味方になります。
広告は、うまくいっているものを大きくする道具です。うまくいっていないものを、うまくいかせる道具ではありません。
この違いを持っているだけで、使うかどうかの迷いはかなり減るはずです。
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