Web広告で集客する前に、必ず用意しておくもの
Web広告を始めようとすると、どの媒体がいいか、いくら使うかという話から入りがちです。ただ、そこは後回しでかまいません。
先に用意するのは、広告を見た人が着地したあとに進む道です。ここが細いままだと、どれだけ良い広告を出しても人は途中で消えます。この記事では、出す前に整えておきたいものを順番に見ていきます。
用意するのは広告ではなく、着地したあとの道です
Web広告の役目は、あなたのことを知らない人を連れてくることだけです。連れてきた人がどうなるかは、その先にあるものが決めます。ここを用意しないまま出すと、人が来ては消えていきます。来た人が最初に見るページ、そこで何を受け取れるのか、受け取ったあとにどう進むのか。この3つがつながっている状態を、先に作ってください。つながっていない状態は、外から見ると分かりにくいです。自分では用意したつもりでも、通り道の途中で切れていることがあります。自分で最初から最後まで通ってみると、切れている場所が見つかります。
この確認は、お金をかけずにできます。広告を出す前にやっておく価値があります。
順番としては、道を作る、自分で通ってみる、それから人を流す。ここを飛ばさないでください。
Web広告を出す前に、数字を並べておく
広告を出す前に、紙1枚でいいので数字を並べます。目標にする売上。扱う商品の値段。何件売れたら目標に届くのか。話を聞く場を何回作れば、その件数になりそうか。その場に来てもらうには、何人に登録してもらう必要があるか。この順番で、後ろから前へたどります。並べると、自分がどこを増やせばいいのかが見えます。人数を増やす話なのか、話が通る形を直す話なのか。ここが分かれるだけで、やる作業が変わります。数字は、はじめは仮のもので大丈夫です。実際に出してみれば、その仮の数は本物に変わります。
並べずに広告を出すと、使った金額が高いのか安いのか決められません。物差しのないものは、続けるかどうかも選べません。
Web広告は、この数字を確かめるための道具でもあります。仮の数字を、実際の数字に変えていく作業だと思ってください。
数字を並べる作業は、慣れると数分で終わります。時間がかかるのは最初の1回だけです。

着地したページで言うことは1つに絞る
広告から来た人が最初に見るページで、あれもこれもと並べないでください。読む人は、自分に関係があるかどうかを数秒で決めます。関係があると思ってもらうには、伝えることを1つに絞る形が効きます。そのページは誰のために書いたのか。扱う困りごとはどれなのか。ここを1つに決めると、言葉が短くなり、まっすぐ届きます。合わない人が離れるのは、悪いことではありません。全部の人に向けて書いた言葉は、結局どこにも刺さらないからです。それに、絞ったほうが広告の言葉も決めやすくなります。広告とページで言っていることがずれると、来た人はすぐ戻ってしまいます。
もし絞った結果、人が集まらなかったとします。そのときは、絞ることをやめるのではなく、絞り方のほうを変えます。
どこを絞ればよいのか分からないときは、あなたが一番きちんと答えられる困りごとを選んでください。
広告の言葉と、ページの最初に書いてある言葉。この2つは同じことを言っているのが基本の形です。
登録のあとに進む道を用意しておく
連絡先を受け取ったあと、こちらが何もしないと、その人はあなたを忘れます。だから、登録のあとに何が届くのかを先に決めておきます。何を知ってもらいたいのか。どのタイミングで、次の場へ案内するのか。ここを決めておくと、届いた人が自分から次に進めるようになります。順番を先に決めておけば、毎回考えなくて済みます。あなたが手を動かさなくても進む部分は、ここから生まれます。もう1つ大事なのは、次の場へ進む手続きを軽くしておくことです。日にちの調整をやりとりで決める形にすると、その途中で止まる人が出ます。相手が自分で選んで決められる形にしておくほうが、離れる人は減ります。
届ける中身の目的も、決めておいてください。目的は売ることではありません。自分にはこれが要る、と感じてもらうことです。
こちらが役に立つと思っていても、相手がそう感じていなければ、案内は素通りされます。

断る理由に、先に答えを用意する
人が申し込まないとき、頭の中には決まった引っかかりがあります。お金が出せない。自分にできるか分からない。時間が取れない。この3つが多いです。これらは、後から説明しても遅いことがあります。読んでいる途中で、そっと閉じられてしまうからです。だから、先に答えを置いておきます。支払い方を分ける形があるのか。できない部分をどこまで手伝えるのか。どのくらいの期間で進むのか。こうした答えが用意されているだけで、迷っている人が前に進めます。ここは、あなたが実際に提供できる範囲で決めてください。できないことを書くと、あとで苦しくなります。
引っかかりは、話を聞く場でも出てきます。聞いた内容を書き足していくと、案内はどんどん強くなります。
相手が言葉にできなかった不安を先に言えると、それだけで信じてもらいやすくなります。
答えを用意するときに、言葉を強くする必要はありません。できることを短く書くだけで、迷いは減ります。
出す前の最後の確認
ここまでを用意できたら、小さく出して確かめます。僕は、この確かめる作業までを準備の一部だと考えています。全部が完成してから、と考えると、いつまでも出せません。出してみると、思ってもいなかった場所で人が止まります。その止まった場所を直すほうが、机の上で考えるより早いです。確かめるときは、一度に1か所だけ変えてください。同時にいくつも変えると、どれが原因だったのか追えなくなります。広告の言葉、着地したページ、登録のあとの流れ。この3つのどこで人が減っているのかを見て、減っている場所から直していきます。
試さずに大きな金額を投じるのは、賭けに近い形です。小さく試して、通った道を大きくする順番にしてください。
用意ができていれば、Web広告は速さを足してくれます。用意がなければ、速く減るだけになります。
直したら、また同じ順番で自分で通ってみます。この行き来が、広告を育てる作業そのものです。
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