ChatGPTの使い方|初心者がつまずくポイントを先に潰す

ChatGPTを開いてはみたものの、何を打てばいいのか分からないまま閉じた。そんな経験はありませんか。初心者がつまずくのは操作ではありません。ほとんどが使い方の考え方でつまずいています。

僕から見ると、つまずく場所はいつも似ています。だったら先に知っておけばいいという話です。ここでは、多くの人が引っかかる4つの場所と、その手前で何を決めておけばいいのかをまとめます。

ChatGPTの使い方で初心者がつまずくのは、操作ではありません

ChatGPTの画面はとても単純です。入力する場所が1つあるだけで、覚えるボタンもほとんどありません。それなのに手が止まるのは、画面の使い方が分からないからではなく、何を頼めばいいのかが自分の中で決まっていないからです。

ここを取り違えると、解決しない方向へ努力してしまいます。操作を解説した記事を何本読んでも、頼みたいことが決まらないままなら、状況は変わりません。困っているのは操作ではなく、注文の中身のほうです。

だからこの記事では、押すボタンの話をしません。代わりに、初心者が引っかかりやすい4つの場所を先に見ておきます。どれも、知っていれば手前で避けられるものばかりです。

もう1つ知っておくと楽になることがあります。うまく使えている人も、最初から上手だったわけではありません。何度も外して、直しながら覚えています。最初の数回でうまくいかないのは、ふつうの通り道です。

つまずき1|何でも聞けるので、かえって何も決まらない

ChatGPTには何でも聞けます。これが最初の落とし穴です。制限がないぶん、自分で範囲を決めなければいけません。範囲を決めないまま漠然と聞くと、返ってくるのは当たりさわりのない一般論になります。

返ってきた一般論を読んで、たいしたことないと感じて離れていく人が多いです。ですが、それは道具の性能ではなく、注文の粗さが出ているだけです。相手はあなたの事情を何も知りません。知らない相手に、いきなり良い答えは出せません。

ここを抜けるには、聞く前に自分で1つ決めます。何のために、それを使うのか。この一言が決まっていれば、聞き方はあとから整えられます。決まっていないのに聞き方だけ工夫しても、深まりません。

範囲の決め方は難しくありません。今日やる作業の中から1つ選ぶだけです。範囲が狭いほど、返ってくる中身は具体的になります。広い相談から始める人が多いのですが、狭いところから入るほうが手応えが早いです。

つまずき2|出てきた答えを、そのまま信じてしまう

つまずき2|出てきた答えを、そのまま信じてしまう

ChatGPTの文章は読みやすく、言い切ってくれます。読みやすい文章は、正しく見えます。ここが2つ目のつまずきです。事実と違う中身が、同じ調子で混ざって出てくることがあります。

特に注意したいのは、数字、名前、制度、日付です。この4つは、そのまま使うと後で恥をかきます。出てきたら、公式の情報や一次の情報で自分で確かめる。手間はかかりますが、ここを省いた分だけ、あとで信用を落とします。

言い換えると、AIの出力は下書きであって、答え合わせではありません。事実の確認は、いまのところ人の仕事として残っています。この線引きを最初に持っておくと、安心して使えるようになります。

ここでもう1つ線を引いておきたいことがあります。自分で良し悪しを判断できない話は、そのまま人に見せないことです。判断できないまま出したものは、間違っていても気づけません。気づけない状態がいちばん困ります。

つまずき3|会話が続く道具なのに、一問一答で終わらせる

3つ目は、1回で終わらせてしまうことです。1回目の答えを見て、思っていたのと違うと感じ、そこで閉じる。僕は、これがもっとも多いつまずき方だと考えています。

1回目に出てくるのは平均的な答えです。そこから、ここは要らない、この部分をもっと短く、この視点を足して、と伝えていくと、少しずつ自分の求める形へ寄っていきます。往復してはじめて使い物になる道具だと考えてください。

この往復には、もう1つの効き目があります。直しを伝える作業の中で、自分が何を求めているのかがはっきりしてくることです。頭の中がまとまっていない状態でも、話しながら整っていきます。

往復の回数は、3回くらいを目安にしてみてください。1回目でたたき台、2回目で方向を直し、3回目で細かい部分を整える。この流れが身につくと、開いてから閉じるまでの時間が短くなります。

つまずき4|文章が整っているので、直す必要を感じない

つまずき4|文章が整っているので、直す必要を感じない

4つ目は、出てきたものをそのまま使ってしまうことです。日本語として整っているので、直すところが見つからないように感じます。ですが、整っていることと、あなたの言葉であることは別です。

そのまま使った文章は、どこかで見た言い回しになります。同じ道具を使った人が、似た表現を出しているからです。読む人は、その平均的な感じを敏感に受け取ります。ここで差がつきます。

足すべきなのは、あなたが見てきたこと、やってみて分かったこと、判断した理由です。ここは代わりに書いてもらえません。整った文章を作るのは道具の仕事で、中身に責任を持つのは人の仕事です。

直すときは、全部を書き換えなくてかまいません。自分の言葉を足す場所を、段落ごとに1つ見つけるだけで印象が変わります。ここは自分が見てきたことだ、と言える一行があるかどうかです。

初心者がChatGPTの使い方を続けるために、先に決めておくこと

つまずきを4つ挙げてきましたが、根っこは同じ場所にあります。自分が何を求めているのかを決めないまま、道具に決めてもらおうとしていることです。ここを人に戻すだけで、4つとも軽くなります。

先に決めるのは2つで足ります。1つは、今日それを何のために使うのか。もう1つは、出てきたものを最後にどう使うのかです。この2つが決まっていれば、聞き方が下手でも往復で近づけます。

うまい聞き方を覚えるのは、そのあとで間に合います。まずは、決めてから開く。この順番に変えるだけで、開いたのに何も進まなかった時間は減っていきます。

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