コンテンツ販売のプラットフォーム|借りる場所と自分の場所

コンテンツ販売を始めるとき、どこで売るかで迷う人は多いです。使えるサービスはたくさんあり、それぞれに向き不向きがあります。

僕が見ているのは、ひとつだけです。その場所は借りているのか、自分の場所なのか。この違いを分かって使い分けると、迷いはかなり減ります。どちらが正解という話ではありません。役割が違います。

コンテンツ販売のプラットフォームは、借りる場所と自分の場所に分かれます

借りる場所とは、すでに人が集まっているサービスの上に、自分のものを置かせてもらう形です。買う人の側から見れば、支払いの手続きに慣れているぶん、申し込みまでの引っかかりが少なくなります。始めるまでが速いのも利点です。

自分の場所とは、自分のサイトや、自分で持っている連絡先のことです。案内をいつ出すか、どんな言葉で出すか、値段をどうするか。ここを自分で決められます。そのかわり、人は勝手には来ません。連れてくるところから始まります。

この2つは、対立するものではありません。多くの場合、借りる場所で最初の反応を確かめ、自分の場所を並行して育てていく形になります。順番の付け方が、そのまま進み方の差になります。

借りる場所の強みは、人がもう歩いていることです

始めたばかりの時期は、あなたのことを誰も知りません。この状態で自分の場所だけを作っても、しばらくは誰も通りません。借りる場所には、探している人がすでにいます。ここが最大の強みです。

もう1つ、確かめる用途にも向いています。差し出したものに反応があるのか、値段は合っているのか。実際に置いてみると、頭の中で考えるより早く分かります。反応が薄ければ、中身か伝え方のどちらかを直します。この確かめ方は、早い段階でやっておく価値があります。

ただし、置いたから売れるわけではありません。人がいる場所には、同じように置いている人もいます。見つけてもらうための工夫は、どちらにしても要ります。人が歩いているのは事実ですが、あなたの前で立ち止まるかどうかは別の話です。

もう1つの見方として、借りる場所は練習の場にもなります。書き方、値段の見せ方、質問への答え方。ここで場数を踏んでおくと、自分の場所を作るときに迷いが減ります。

借りた場所に残らないもの

借りた場所に残らないもの

ここが分かれ目です。借りる場所で売れても、買ってくれた人の連絡先が自分の手元に残るとは限りません。次に何かを届けたいとき、また同じ場所で見つけてもらう必要があります。積み上がっていかない、という感覚の正体はここにあります。

もう1つ、条件を決めているのは自分ではありません。手数料の決まりも、載せ方の決まりも、向こう側にあります。決まりが変われば、こちらの計算も変わります。悪いことだと言いたいのではありません。借りている以上、そういうものだ、と分かって使うかどうかの話です。

売上そのものより、あとに残るつながりを見てください。この見方を持っていると、借りる場所の使い方が変わります。売る場としてだけでなく、自分の場所へ来てもらう入口としても使えるようになります。

自分の場所は、連絡先を持たせてもらうところから始まります

自分の場所づくりで中心になるのは、見た目のきれいなページではありません。連絡先を持たせてもらうことです。ここができると、こちらから何度でも届けられます。1回きりの出会いが、続く関係に変わります。

受け取ってもらう手段は、大きく2つです。連絡アプリを使う形と、メールを使う形です。前者は登録の手数が少なく、押すだけで終わるので、途中でやめる人が減ります。後者は長い文章を届けやすく、書くことに自信がある人向けです。両方を用意している人もいます。

どちらを選ぶにしても、登録してもらう理由が要ります。ただ登録してください、では動きません。その先で何が受け取れるのかが分かって、はじめて手が動きます。ここは自分の場所づくりで、いちばん考える価値のある部分です。

気をつけたいのは、登録してもらったあとに何も届けないことです。連絡先を持っているだけでは、関係は続きません。忘れられたころに案内だけ出すと、知らない人からの売り込みと同じ扱いになります。

値段によって、置く場所は変わります

値段によって、置く場所は変わります

もう1つの基準が値段です。数千円から数万円くらいまでのものは、ページと文章だけでも動きます。相手も、その場で決められる金額だからです。借りる場所とも相性がいい範囲です。

金額が上がると、様子が変わります。まとまった金額になると、文章を読んだだけでは決めきれません。相手は、自分に当てはまるのかを直接確かめたくなります。ここで要るのが、話を聞く場面です。一対一の相談か、人数を集めて説明する形か。どちらかを間に入れることになります。

つまり、高い金額のものを、置くだけで売ろうとしても届きません。逆に、小さな金額のものに毎回時間をかけると、割に合わなくなります。値段と売り方の組み合わせを見てください。場所選びは、その次に決まります。

どちらか片方を選ぶ話ではありません

借りる場所か、自分の場所か。二択で考えると、判断を誤ります。実際には、両方を役割で使い分けている人が多いです。借りる場所で見つけてもらい、自分の場所で関係を続ける。この形が、いちばん無理がありません。

始めたばかりなら、借りる場所の比重が大きくなります。それでかまいません。ただし、その間も自分の場所を少しずつ育ててください。1年経ったときに、手元に何が残っているか。ここで差がつきます。

場所は道具です。何をどこまで届けるのかが決まっていれば、選ぶのは難しくありません。決まっていないうちにサービスを比べ始めると、決め手がないまま時間だけが過ぎます。中身と売り方を先に決めて、置き場所はそのあとで選んでください。

迷ったときは、今いちばん足りていないほうから手をつけます。知られていないなら借りる場所、届ける手段がないなら自分の場所です。

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