ビジネスのコンセプトの作り方|誰に何をで決まります

コンセプトという言葉は、ふわっとしたまま使われがちです。かっこいい一言を考えることだと思っている人もいます。

僕の考えはこうです。ビジネスのコンセプトは、誰に何を、の2つで決まります。この2つがはっきりすると、書く言葉も、集める場所も、値段の付け方も自然に決まっていきます。逆にここが決まらないと、その先の全部がぼやけたままです。

ビジネスのコンセプトは、誰に何をの2つで決まります

コンセプトを作るときに、多くの人は言い回しから入ります。響きのいい言葉を探して、時間だけが過ぎていきます。順番が逆です。先に決めるのは中身のほうです。誰に向けるのか、その人に何を差し出すのか。この2つが決まれば、言葉はあとから出てきます。

誰に、の部分は、年齢や職業だけでは足りません。今どんな状態にいて、何に困っているのかまで下りてください。同じ40代の会社員でも、時間がなくて困っている人と、この先が不安で困っている人では、届く言葉が違います。

何を、の部分も、渡すものの名前ではありません。その人がどうなるのか、という状態のほうです。ここまで書けて、はじめてコンセプトになります。相手の状態と、行き先。この2点が結ばれた線が、あなたのビジネスの背骨になります。

みんなに、と言った時点で誰にも届かなくなります

絞ることを怖がる人はとても多いです。対象を狭めると、来る人が減ってしまう気がするからです。気持ちは分かりますが、実際は逆に働きます。誰にでも当てはまる言葉は、誰の胸にも刺さりません。

読む人は、自分に向けられた言葉かどうかを一瞬で見分けます。集客の話も、売り方の話も、続け方の話もします、と並べた瞬間に、全部が浅く見えます。1つに絞ると、その1つに困っている人が立ち止まります。

絞って人数が減るのは事実です。それでも、話の通じる相手が来るほうが、その先は進みます。しかも、絞ると自分の作業も減ります。何を書けばいいのか、何を作ればいいのかが決まるからです。迷いが減ることの効果は、思っているより大きいです。

絞るときは、その相手の話を自分が聞ける立場にいるかも見てください。想像でしか書けない相手を選ぶと、言葉が薄くなります。近くにいる人、あるいは、かつて自分が同じ状態だった人。このあたりから選ぶと、書ける言葉が増えます。

相手を決めるとき、2つのやり方があります

相手を決めるとき、2つのやり方があります

誰に向けるかを決めるやり方は、大きく2つに分かれます。1つは、すでに周りに人がいる場合です。この場合は、その人たちに直接聞くのがいちばん早いです。今何に取り組んでいるのか、何に困っているのか、どうなりたいのか。想像で埋めるより、実際の言葉のほうが確かです。

もう1つは、まだ周りに人がいない場合です。この場合は、大きなかたまりから少しずつ細かくしていきます。まず大きなテーマを置き、その中でどんな人がいるかを分けていく。分けたうちのどこに自分が入れるのかを見ていきます。

どちらの場合も、頭の中だけで決めないでください。決めた相手が本当にいるのかどうかは、外に出してみないと分かりません。書いてみて、反応がなければ相手か困りごとがずれています。仮決めして、確かめて、直す。この繰り返しで精度が上がります。

なぜあなたなのか、を言葉にする

誰に何を、が決まっても、もう1つ足りない部分があります。なぜそれをあなたから受け取るのか、という部分です。同じことを言っている人は、たいてい他にもいます。その中から選ばれる理由が要ります。

ここで効くのが、自分が通ってきた道です。何をやってきて、どこでつまずいて、どう抜けたのか。この流れが、差し出すものと重なっていると、話に筋が通ります。反対に、経験と差し出すものが離れていると、受け取る側は落ち着きません。

実績の大きさより、話の一貫性のほうが見られています。大きな数字がなくても、なぜその相手に向き合うのかが説明できれば伝わります。ないものを大きく見せる必要はありません。あるものを、順番に並べてください。

言葉にするときは、飾ろうとしないでください。飾った経歴は、話すたびにつじつまが合わなくなります。あったことをそのまま並べたほうが、長く使える言葉になるはずです。

コンセプトが弱いと、後ろの作業が全部ぶれます

コンセプトが弱いと、後ろの作業が全部ぶれます

コンセプトを飛ばして先に進むと、あとで戻ることになります。投稿を書くたびに何を書くか迷い、案内を作るたびに言葉が変わり、値段を付けるときにも根拠がありません。作業が増えているのに前に進まない、という状態はここから起きます。

逆に、はっきりしていると判断が速くなります。この話は自分の相手に関係があるか、という問いだけで、書くかどうかを決められます。関係がなければ書きません。この線引きがあるだけで、時間の使い方が変わります。

集める場所も同じです。相手が決まれば、その人がいる場所も見当がつきます。全部の場所に手を出す必要はありません。相手のいない場所で頑張っても、届く人は増えません。

一度決めたら変えられない、ではありません

最後に、力を抜いてほしい部分を書きます。コンセプトは、一度決めたら変えられないものではありません。むしろ、動かしながら変わっていくのが普通です。相手の反応を見て、思っていた困りごととずれていたと気づくことはよくあります。

大事なのは、決めないまま進まないことです。仮でいいので決めて、外に出して、反応を見る。ずれていたら直します。決めていないと、反応が返ってきても何と比べればいいのか分かりません。

変えるときも、全部を捨てる必要はありません。相手を少しずらすのか、差し出すものを変えるのか。どちらか片方だけを動かすと、何が原因だったのかが見えます。同時に両方を変えると、効いた部分が分からなくなります。

ビジネスのコンセプトの作り方は、うまい言葉を探す作業ではありません。相手の顔と、その人の行き先を、自分の言葉で言えるようにする作業です。ここが決まっていれば、あとの作業は道をなぞるだけになります。

あわせて読みたい

ひとりで考えても答えが出ないときは

AIをどう使えば自分の収入につながるのかは、今の状況によって変わります。何から手をつけるべきかを、あなたの状況に合わせて一緒に整理する無料の個別相談をやっています。オンライン(Zoom)で、1分で予約できます。

無料の個別相談を見てみる

\ 最新情報をチェック /

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA