コンテンツ販売を副業でやるときの現実

コンテンツ販売を副業で始めたい、という相談は年々増えています。在庫を持たずに済み、時間の融通も利きそうに見えるからだと思います。

始める前に知っておいてほしい現実があります。時間を取られるのは、作る作業ではありません。届ける作業のほうです。ここを見誤ると、作り終えた時点で力尽きます。この記事では、本業を持ちながら進めるときの現実を整理します。

コンテンツ販売を副業でやると、作る時間より届ける時間がかかります

多くの人にとって、中身を作ることは大仕事です。実際、まとまった時間が要ります。ただ、それは一度で終わる作業です。終わりが見えているぶん、進めやすい部類に入ります。

本当に続くのは、そのあとです。知ってもらうために書き続けること、連絡先を持たせてもらうこと、話を聞く場を作ること。この一つひとつに時間がかかります。しかも、しばらくは数字が動きません。ここを見込んでいないと、作ったのに反応がない、という気持ちに押されて手が止まります。

だから、時間の配分を最初に決めておいてください。使える時間の全部を作るほうに注ぎ込むと、届ける段階で残りがありません。半分は届けるほうに残しておく。そのつもりで始めたほうが、途中で息切れしにくいです。

作った日に売れることは、ほとんどありません

公開すれば人が来る、という感覚は捨てたほうがいいです。あなたのことを知らない人は、そもそも存在に気づきません。知った人も、その場では買いません。必要だと感じるまでに、いくつかの段階があるからです。

間を埋めるのが、案内を受け取ってもらう場所です。連絡先を持たせてもらえれば、こちらから何度でも届けられます。持たせてもらえなければ、毎回いちから知ってもらう作業をやり直すことになります。副業で使える時間は限られているので、この差はとても大きいです。

ここを分かっていると、最初の目標が変わります。売上ではなく、話を聞いてくれる人の数を先に見る、という考え方です。数が少なくても、聞いてくれる人がいれば次につながります。逆に、いくら見られていても、こちらから届ける手段がなければ積み上がりません。

限られた時間で回すなら、いつでも申し込める形が合っています

限られた時間で回すなら、いつでも申し込める形が合っています

売り方には2つの型があります。期間を区切って一斉に募集する型と、いつでも申し込める形にしておく型です。前者は場が盛り上がりやすく、参加した人が同じ日から始まるので運営も楽です。ただし、一度に人を集める力が要ります。

本業を持っている人には、後者のほうが合っていることが多いです。案内を先に組んでおき、相手が自分の都合で申し込む形にします。人数が少なくても成り立ちますし、募集期間に合わせて生活を空ける必要もありません。土日しか動けない人でも回せます。

この形にすると、平日は本業に集中できます。相手が申し込みまで自分で進めるようにしておけば、あなたは決まった日に向き合うだけです。副業の時間割と、売り方の相性。ここは思っている以上に大事な判断です。

最初の何人かは、手をかけたほうが早いです

効率から入りたくなる気持ちは分かります。ただ、始めたばかりの段階では逆です。最初に受け取ってくれた人には、時間をかけて関わったほうがいいと僕は考えています。理由は2つあります。

1つは、相手がどこで止まるのかが分かるからです。作った本人には見えない場所で、人はつまずきます。そこを直していくと、中身は短い期間でよくなります。もう1つは、うまくいった話が次の人に届けるときの材料になるからです。同じ内容でも、通った人がいる商品と、まだ誰も通っていない商品では、受け取られ方が違います。

手をかける相手は、数人で足ります。多いと本業が回りません。少人数に絞って、そのかわり深く関わる。この進め方が、副業の時間の使い方としては現実的です。

ここで気をつけたいのは、手をかけることと、値段を下げることを混ぜないことです。安くして人数を増やすと、時間だけが減っていきます。人数を絞って、そのぶん深く関わる。この形なら、本業を持ったままでも回ります。関わった人の話は、そのまま次の材料になります。

本業がある人がつまずくのは、この2か所です

本業がある人がつまずくのは、この2か所です

相談を受けていて多いのは、次の2つです。1つは、話を聞く場面を用意していないことです。文章だけで売り切ろうとすると、金額が上がるほど難しくなります。小さな金額なら文章だけでも動きますが、まとまった金額になると、相手は直接聞きたくなります。ここを作らないまま、売れないと悩んでいる人が多いです。

もう1つは、時間の見積もりです。本業のあとに毎日2時間、と決めても、疲れている日は動けません。それを自分の弱さだと思わないでください。週の中で無理なく取れる時間を数えて、その中で回る形に寄せるほうが続きます。

続かないと、仕組みは残りません。作った途中で止まったものは、収入になりません。無理のない量まで落として、長く走るほうが結果につながります。

会社にいるうちに、どこまで作っておくか

副業のうちにやっておきたいのは、収入を作ることよりも、流れを一度通しておくことです。知ってもらう、連絡先を持たせてもらう、提案する、受け取って届ける。この4つを、小さい規模でいいので一周させてみてください。

一周すると、自分がどこで詰まるのかが分かります。詰まりの場所は人によって違います。書くのが苦手な人もいれば、話す場面で止まる人もいます。分かってしまえば、次に直す場所は1つです。頭の中で考えているうちは、この見極めができません。

もう1つ、会社にいるうちにやっておくと楽になることがあります。断られる経験です。副業のうちなら、断られても生活は揺れません。この時期に何度か経験しておくと、あとで気持ちが落ち着きます。

コンテンツ販売は、当てる仕事ではありません。作って、届けて、反応を見て直す。この繰り返しに耐えられる形を、生活の中に置けるかどうかで決まります。急いで大きくしようとせず、回り続ける形を先に作ってください。

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